しっとりふんわりのスポンジ生地に、生クリームやフルーツを巻き込んだロールケーキは、とてもおいしいくて魅力的。材料も用意しやすいので、つくってみよう!って気持ちになりますよね。
ところが・・・・
スポンジ生地がしっとり焼けない!
焼きすぎなのか、焼き足りないのかわからない!
せっかく生地がうまく焼けたのに、巻いたら割れてしまった!
「の」の字にきれいに巻けない!
といった お悩みをよくお聞きします。
お菓子教室でも、綺麗に出来上がるよう注意していますが、成功率100%ではありませんでした・・・。
リベンジでお家でも、ロールケーキづくりをされる方のために、できるだけわかりやすく、きれいにできるロールケーキづくりのポイントを書きたいと思います!
しっとりきめの細かいスポンジシートをつくる
砂糖とあわせた卵を人肌程度に温めたあと、しっかりとハンドミキサーで泡立ててください。混ぜていると、ハンドミキサーの羽の跡が残っているのが見えるくらい。
生地を持ち上げると、ハンドミキサーの羽に生地がとどまり、3~4秒後にとろりと生地が羽から落ちるくらいです。
スポンジシートのキメの細かさは、粉の混ぜ具合で決まります。
混ぜが足りないと、ふくらみはしますが、粗くなりぱさっとした生地になります。混ぜすぎると細かくても、ふくらみの足りない硬い生地になります。
泡立てた卵生地に、薄力粉を加えて粉っぽさがなくなったところで混ぜをやめてしまうと粗い生地になります。さらにゴムベラで切り混ぜして、ゴムベラですくうとたらたらと生地が
落ちるくらい。
オーブンの「くせ」を知って、高温、短時間で焼き上げる
LOVEBAKEではガスオーブン190度で10~11分で焼き上げます。
焼き上がったときに、生地の中心を軽くおすと「じゅっつ」と音がして、すこーし指のあとが残る程度が焼き上がりの目安です。指のあとがべったりと残るときは焼き足りていません。また、上面が焦げたように黒に近い茶色になっても、焼きすぎで乾燥し、巻いたときにひび割れの原因になります。焼けたらすぐに天板から出し、網の上で冷まします。生地の上には乾燥防止のためオーブンシートをかけておきます。 生地が乾燥すると、巻くときに割れやすいので注意しましょう。
ご家庭のオーブンによって、190度と設定しても実際の温度が異なる場合があります。また、庫内が小さめで上火が強いと、生地の上面だけ焦げてしまうこともあります。何度か生地を焼いてみて、ご自宅のオーブンの温度を確認してみてください。
オーブンのご質問があったので、LOVEBAKEで使用しているオーブンを掲載しました。
コツをつかめばカヌレなども、綺麗に焼くことができます。参考にしてみたください。
ロールケーキづくりの道具
お菓子教室では、25cm×25cmの天板を使用しましたが、長方形の天板だとより「の」の字に巻きやすいです。購入されるときは、オーブンのサイズに入るかしっかり確認してくださいね。ロールケーキにも使用できる「巻きす」もあります。
オーブンシートを使い捨てする代わりに使えます。
クリームはしっかり泡立て、「巻き」は一気に。
クリームは、しっかり(8分立て~9分立ちかく)泡立てましょう。
クリームがゆるいと、巻いたときに横からはみ出てしまいます。
クリームを塗ったら、最初に手前側をぎゅっとひと巻きし、芯の部分を作ります。
そのあと、オーブンシートを両手で持ち上げながら奥側に向かって一気に巻きます。 ゆっくり巻くとロールケーキは割れやすいので、思い切って一気に巻くのが大切です。
失敗しても、あきらめないで!
簡単なようで、奥の深いロールケーキづくり。いくつかのポイントをお伝えしましたが、一番大切なのは、失敗を恐れずにロールケーキを巻いてみること!そして、失敗からの学びを楽しむことです。
少しのひび割れなら、粉糖や生クリームのデコレーションできれいに仕上がります。
巻いてるときに、クリームが横からはみ出ても、慌てないで!もう一度巻きなおしてみましょう。お菓子作りは、レシピ通りにできなくても、落ち着いてあきらめないことが大切です。
さて、10月のお菓子教室メニューは、リンゴのタルトです。タルト生地の扱い方、サクサク食感のタルトをつくる方法、型にきれいに生地を敷く方法など、いろいろお伝えいたします。
お席に若干の空きがありますので、ぜひご参加ください♡
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